• ATELIER HAYATO NAKAZAWA

講師10年前の壁画作品と焦がしバニラの淡い香り

更新日:6月1日

このブログのタイトルは当初『部屋とワイシャツと私』みたいな感じにしたかったのですが、いまいち語呂的にうまくいかず凡庸なタイトルになってしまいました。


すごいどうでもいいですが、数年前に西荻窪のバーでお客さんと飲んでいる時に『好きな女性のタイプは?』と聞かれたので『平松愛理と藤谷美和子』と答えたら、向かいにいたバーテンダーからその固有名詞はこの数年間で今日初めて聞きました(笑)と笑われました。

お客さんからは先生ちょっと病んでる感じですね、と苦笑いされました。

当時仕事が終わったら終電近くまでどこかにいて、午前0時過ぎから朝の営業時間までの間に新規にオープンした美容室の壁画を描くという仕事をしていました。


その時描いた絵を、少し前に美容院に行った際に撮影してきました。

壁がごつごつしているので描くのがすごい大変でした。6B〜10Bの鉛筆を50本くらい使ったと思います。

この美容院には2点ほど作品を納めており、もう一点はこの壁画を描く2年ほど前に納めました。(お店は2店舗あり、1店舗目に下記の作品は納品)


その作品がこちら。

植物があって白を基調にしていたお店だったので、なるべく色が映える様な絵にしました。


このときのように作品がどういった場所にどういった目的で飾られるのかがはっきりしているものは最終的なイメージが持ちやすいので描きやすくて楽しいです。


逆に難しいのは空間だけ渡されて『好きにお願いします』とか言われるようなもので、そう言われると『じゃあとりあえずお酒とか飲んでいいですか?』みたいな感じになってしまいます。本当になにしていいかわからなくなって、とりあえず飲みます(笑)みたいな。

最初に描いた花の作品は私が当時大学院生だった時のものですが、描いたのは今から10年以上も昔になります。


あれから10年、もう10年も経つのです!


少し前に服屋の店員と話していたとき、その店員の方はそのお店に勤めて25年くらい経つと言っていたのですが、その方がしみじみ『25年なんて本当にあっという間ですよ』と『いいことも嫌なことも、色々ありましたよ』と言っていて、本当に色々あって、本当にあっという間だったんだろうなぁ…と私もしみじみ思ってしまいました。


そして最近思うのは、その服屋に行くのはもちろんそこの服が好きだから買いに行くのですが、半分くらいはその店員と話すのが楽しいのだと思います。 別に取り立ててすごい話をするわけではないのですが、話を聞いていると人生の悲哀を感じたりし、年をとるというのはこういうことなのかと思いながら私も自分の10年を振り返りました。そして私のアトリエも絵を描くことがメインではあるのですが、私が生徒様と話すたわいもない話もなにがしかの楽しみになればいいなと思っています。


つらつらとこういった文章を不定期で書いて、普通はもっとアトリエの内部のこととか今週はこんな催しをしましたとか、外部に対して開けたことを書くほうが良いのでしょうが、そういうことをメインに書く気はあまりありません。

理由は書いていてあまりおもしろくないからですが、『我が社は世間の皆様によりよい生活を!』とか『国民の皆様の血税を!』とかいっておきながら不祥事で捕まる人が後を絶たないのを見ていると、どうしてもそう言う真面目な話は嘘っぽく感じてしまうからだと思います。それくらいならはじめから皆さんの血税で私はポルシェを買いたいです!とか言ってくれた方がまだ潔くて好感がもてます。(絶対当選しないでしょうけど)


ではこういった文章はどこに向けて書いているのか?といわれたら、別に入会とかはしなくていいので、ただの娯楽として読んでもらえることを目指しています。


『はぁ‥いや、君ね?ナカザワ君だっけ?面白いとか面白くないとかの問題じゃないんだよ?会社なんだからさ、利益を出さなきゃいけないの!!学校の学芸会じゃないんだから、好きなことだけ好きにやってればいいなんて甘い考えは通らないんだよッ!!!!わかってんの!?あぁ?わかったらとっとと営業用の文章書けよゴラァァッァ!!!!』


どう考えても私の書く内容より恐喝まがいのこちらの言葉の方が問題ありそうですが、こんなようなことを散々学生時代に言われました。

貴様のようなあんぽんたんは(今思うとすごい言葉ですね)一生四畳半の家でスルメとか食って生活していくんだみたいな感じで(笑)


実際そうなのかと思っていたのですが、いまのところ案外生活は成り立っています。

こういう文章を書くことも絵もそうですが、一回書くのをやめてしまうと、『まぁもういいか』みたいな気分になってどんどん気持ちが離れていってしまい最終的には全く作らなくなってしまいます。だからいい作品が作れなかったり、文章も読み物としていまいちおもしろいものが書けなくてもとにかく続けるようにしています。


そういう時、書こうと思えるファクターになるのはやはり本を読むことであり、作品作りで言えば展覧会を観に行くことです。だからそう言ったものを紹介することが必然的に増えてきます。


最近買った本はこちら。


『エセー、老残、死に近く、晩年のカント』


うわっ暗っ!!!相変わらず晩年とか人生を降りる系とか、なんか好きで買ってしまいます。本人は全く降りる気ないんですけど。こういう本をずいぶんたくさん読んだのですが、全く悟りを開ける気がしません。

最近思ったのは、私には悟りは開けなんじゃないのかということを悟り始めたということです(笑)


『英英英単語、東大受験英語』


東大受験するんですか?みたいな感じですが、全くしません(笑)ただの趣味と仕事の一環です。作品を発表したり仕事の中で海外の方と関わると英語は必須で、できればあと2ヶ国語くらいは覚えたいと思っています。


ちなみに東大の試験を過去に解いてみたのですが、英語だけならなんとかわかるのですが、数学とかは全く知らない外国語の試験なのか?と思えるくらい理解不能でした(笑)

寺田寅彦(夏目漱石のお弟子さんで物理学者)は11ヶ国語話せたそうです。すごすぎ&でもいつ使うんだその多言語に絶句です。

『イタリア紀行』

私もクリエイティブ休暇行きたいです!!!とか言っても、ほぼ毎週クリエイティブ休暇みたいなものなので何も言わないです。

『モンシェフ アランシャペル、ロブション自伝』


厨房のダヴィンチ、神に最も近い料理人、と言われた故アラン・シャペルさんの本です。面白かったのは絶版なので古書店から取り寄せたら領収書にタイトルが『アラン・シャペル』ではなく『アラン・スペシャル』と記載されていたことでした(笑)確かにスペシャルな人ではあるんですけどっていう(笑)


『サクリファイス、挑戦』


犠牲になったり、挑戦したり、相変わらず大変です。

アラン・シャペル、ロブション、藤井聡太さん、山中教授、一流の人が何を考えてどういうことをしているのかを知るためにこういう本は読みます。

『永守流 経営とお金の原則』


日本電産の現会長で創業者の方の本です。創業から世界的規模の会社になるまでのやりとりが書かれています。アトリエの規模をこんなにでかくは絶対しないですが(笑)やっぱ経営は大事でしょってことで、財務関係の本とかはよく読みます。

ちょっと選挙演説ポスターっぽい表紙が気になりますが(笑)

『ホーキング 宇宙を語る』

ずっと宇宙のことは気になっています。もぉ壮大すぎて。

そしてホーキング博士のこの写真が何よりかっこよくて好きです。


で、本屋さんで色々本を買ったら『粗品として配ってます』とか言われてなぜか洗顔シートをいただきました。コロナだからなのか私の顔がやつれて見えたのかわかりませんが、拭く時シャキッと!って書いてあります(笑)

そしてどうでもいいんですが、拭いた後の顔が『焦がしバニラの香り』ってどうなんですかね?

生徒さんたちから小声で『ねぇねぇ、今日の先生、なんか顔が焦がしバニラの香りじゃない?』とか囁かれても恥ずかしいんですけど(笑)


後半『なれのはて』に続きます。