• ATELIER HAYATO NAKAZAWA

平均年齢71.6歳、森美術館開催中の世界トップスターたちの展覧会STARS展。



現在六本木の森美術館で行われている『STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ』を鑑賞してきました。写真だけ見るとオタクの人たちが好きなアニメキャラの等身大フィギアにしか見えませんが、まさにそれを意図的に現代美術の中に組み込んだのが村上隆の作品です。


値段だけでいうと上の金髪少年のオークション落札時の金額は16億円です。


今回は値段ではなく、出品者の年齢に注目してみました。

昔はとても若い印象だった作家たちもどんどんお年を召しているように感じ、一応全員の年齢を調べてみました。すると、このSTARS展に出品している作家たちの平均年齢はなんと71.6歳でした。後期高齢者医療制度適用、目前です。


ちなみに各作家の年齢は下記になります。


宮島達男 63歳

村上隆  58歳

草間彌生 91歳

李 禹煥 84歳

杉本博司 72歳

奈良美智 60歳


(2020年11月5日現在)



草間彌生氏に至っては90歳を超えています。昨今高齢の作家や多くの有名な方が亡くなっていく中、どんどん精力的に作品を作っているようで、先日見たドキュメンタリー草間彌生インフィニティでも非常にハツラツとしてインタヴューに応えながら作品を作っていました。


出品者の作品に関してはとにかく大きいサイズのものばかりで迫力がありました。村上隆の作品はもはや絵というより壁画といった感じで、全体を眺めるのも困難な大きさでした。


全作品をみて会場を出がしら思ったことは、現在取り上げられている作家の方々はすでに30代前半の頃にはある評価を得て世界的な活躍の場に身を置いていた、ということでした。平均すると現在では70歳以上という齢になっていますが、その四半世紀以上前から全員が元々STARだったということです。


さて、ここで気になったのが今の日本で当時の彼らと同じように世界的な活躍をしている人がどのくらいいるか?ということです。例えば今から40年後に再びSTARS展を開いたらどのような人が呼ばれるのか?正直パッと固有名が頭に浮かびません。


昨今色々なところで高齢化の影響を耳にし、とくに職人の世界では後継者がいないと言われ産業自体が衰退している分野もたくさんあります。芸術の分野でも同じようなことがまさに起こっているのではないか、これは本当上の世代を見てすごいなんて言っている場合ではないんじゃないか…。そんなことを世間でいう「定年退職年齢」をとうに過ぎ去った現役バリバリの作家の作品をみて思いました。